2006
“Back To The Place”　『バック・トゥ・ザ・プレイス』
	A.Hashimoto ... Vocals, Electric and Acoustic Guitar 　　M.Morioka ... Vocals, Acoustic Guitar, Harp, Kazoo 　　T.Yamaguti ... Vocals, Electric and Acoustic Guitar, Keyboard, 　　　　　　　　　　　　Bass, Rhythm Programming 　　 　< Special Thanks To > 　　M.Johnan ... Bass on "Neck Belly And Teeth" 　　H.Okui ... Vocal and Tambourine 　　　　　　　　　　　 on "When I Heard My Old Record" 「ワーカーズ」「ミート・ザ・リザルト！」に次ぐ復帰後第三作。その音楽的方向性に注目が集まったが、彼らがここで打ち出したのは“原点回帰”。伝説のファーストアルバムのパロディになっているジャケットを初めとして、初期ＲＵＧのテイストを感じさせる作品も多数収録された本作はまさに“原点回帰”そのもの。さらにキーボードを極力排除したサウンドには“ギター・サウンドへの回帰”が強く感じられ、旧来のファンにも新しいファンにもアピールする作品集に仕上がっている。 Introduction - Back To The Place　（イントロダクション） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Those Days　（あの頃） 　　Words and Music By T.Yamaguti Life Always Rolls Easy　（人生は気楽に） 　　Words and Music By A.Hashimoto One Flew Over The Cuckoo's Nest　（カッコーの巣の上で） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Even In Dream　（未だ夢の中） 　　Words and Music By A.Hashimoto Sorry　（ごめんね） 　　Words and Music By T.Yamaguti Winter Clouds　（冬の雲） 　　Words and Music By T.Yamaguti Neck Belly And Teeth　（苦痛の世界） 　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Workers Off The Beat　（やる気をなくしたワーカーズ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Life Always Rolls Easy　（人生は気楽に） 　　Words and Music By A.Hashimoto Why...? (Just A Great Age)　（どうして…？ - ジョン・レノンに捧ぐ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Words and Music By A.Hashimoto Rise And Fall　（栄枯盛衰） 　　Words and Music By A.Hashimoto Fatigue　（疲労） 　　Words and Music By T.Yamaguti No New Song　（お詫びの唄） 　Words By T.Yamaguti / Music By M.Morioka Do You Follow Me ?　（恋はおいてけぼり） 　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto When I Heard My Old Record　（昔のレコード） 　Words By T.Yamaguti / Music By H.Okui Catch The Rainbow Star　（七色の星をつかめ） 　　Words and Music By A.Hashimoto Heavy Metal　（ヘヴィメタル） 　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Seven Years Ago　（七年前のこと） 　　Words and Music By A.Hashimoto Finale - Someone Called 'Million Feet'　（フィナーレ） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto テーマトラック（その実体は「ワーカーズ」に収録された「誰かが万歩と呼んだ場所」）にサンドイッチされた原点回帰ソングの数々。幼い頃の記憶がよみがえる「あの頃」、日々の辛い生活なんか笑い飛ばすノー天気な「人生は気楽に」、映画シリーズ第二弾と銘打たれた「カッコーの巣の上で」、別バージョンが第二弾シングルとしてリリースされた「未だ夢の中」、ビージーズ風の軽いポップス「ごめんね」... ギターサウンドでまとめられながらも多彩な演奏が展開される。前作に引き続き上南雅博がベースで客演したハードな「苦痛の世界」、フィンガースナップも利いている昭和歌謡風「やる気をなくしたワーカーズ」で変化をつけつつ、橋本の強い思いが感じられる「どうして…？ - ジョン・レノンに捧ぐ」、哀愁のサウンドが展開される「栄枯盛衰」、“新曲、ない。すまんのー”と歌われる森岡の新曲？「お詫びの唄」、初期ＲＵＧの雰囲気が強い「恋のおいてけぼり」、奥井弘が作曲とボーカルで客演した意外なカッコよさを感じさせる「昔のレコード」... いずれも充実の作品・演奏ばかりである。終盤はパンクとポップスの融合？「七色の星をつかめ」、４大ボーカリストが華麗に競演？する「ヘヴィメタル」を経て有終の美を飾るもの悲しいバラード「七年前のこと」で閉幕となる。自分達のあるべき姿を見つめたかのような本作をもって復帰後の活動にはひとつの区切りがついたようにも感じられる。洛東UNDERGROUNDの今後に対する興味を強く掻き立てる名盤である。
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